誤って電源ケーブル損傷、4号機プール冷却停止は人為ミス 福島第1

(2/25 12:56 産経新聞配信)

東京電力は25日、福島第1原発4号機の燃料貯蔵プールの冷却が人為的ミスにより
停止したと発表した。建屋周辺の道路掘削工事中に、4号機につながる電源ケー
ブルを誤って傷つけたため停電が発生、冷却設備が停止した。冷却設備は午後に
も復旧する見通し。4号機のプールでは燃料取り出し作業が進められているが、
冷却が再開されるまで作業を中断している。

東電によると、電源ケーブルが損傷したことで、プールに冷却水を注入している
系統が停止した。プール内の水温は65度以下に保たなければならないが、現在の
水温は約13度で、東電は「復旧までに安全上問題になる水温に上昇する可能性は
低い」としている。

一方、6号機の燃料貯蔵プールでも24日深夜、冷却設備に不具合が発生した。 東
電によると、プールの冷却設備を点検のため停止し予備設備に切り替えたところ、
予備設備から水漏れを確認。さらに、別の予備設備に再度切り替えようとしたが、
2つの予備設備の共通の配管から水が漏れている可能性が浮上した。

現在は、不具合を抱えたまま予備設備で冷却を続けている。水温には大きな変化
はなく、25日夕には正常な状態に復旧する見通し。