加速器の核変換施設検討を 放射性廃棄物減量へ実験 文科省部会

(10/30 14:25 時事通信配信)

原発の使用済み核燃料に含まれる半減期の長い物質を分類・変換し、高レベル
放射性廃棄物を減らす技術の研究開発について、文部科学省の作業部会(主査・
山口彰大阪大教授)は30日、日本原子力研究開発機構などの加速器施設(J―PARC、
茨城県東海村)に核変換実験施設を建設する計画の検討を提言する報告書案をまと
めた。

核変換技術の開発は原子力機構の高速増殖炉もんじゅ」(福井県敦賀市)の
利用が検討されているが、加速器を使う方法もあり、どちらも研究段階。もんじゅ
は点検漏れや活断層がある疑いで運転再開のめどが立っていないが、再開できた
場合は技術的な優劣や費用対効果などを比較評価する方針。