森林のセシウム土壌にとどまる 深さ10センチまでに

(10/29 21:04 共同通信配信)

東京電力福島第1原発事故で放出され森林に降り積もった放射性セシウムは、
ほとんどが土壌の深さ10センチまでにとどまり、地下水を通じた周辺への
流出は考えにくいと日本原子力研究開発機構の研究チームが29日、発表した。

チームは「表土を5センチ程度削り取るという除染の手法は問題ない」として
いる。降り積もったセシウムの大部分は、11年12月までに雨水により土壌の
深さ0〜5センチに浸透。その後、土壌中でのセシウムの移動はごくわずかで、
13年3月までに深さ10センチに到達したのは全体の0.3%程度だった。