堰の水、地下貯水槽3基に 東電が計画、台風27号備え 福島第1

(10/23 22:08 時事通信配信)

東京電力福島第1原発で汚染水の貯蔵タンクを囲む堰から放射性物質を含む水が
あふれた問題で、東電は23日、台風27号の接近に伴う大雨に備え、堰にたまった
水の移送先として地下貯水槽3基を利用する計画を明らかにした。地下貯水槽は
全7基のうち別の3基で汚染水の漏出が判明し、使用を中止している。原子力規制
庁が計画の是非を検討している。

東電は20日の大雨でも、緊急措置として地下貯水槽1基に1000トンを移送したが、
今回は3基の使用をあらかじめ大雨対策に盛り込んだ。東電は「迅速に水を移送
するには近い場所に送る必要がある。緊急避難的に活用する」と説明した。