福島原発、観測用井戸の水位上昇 護岸工事影響か

(7/29 22時21分 共同通信配信)

東京電力は29日の定例会見で、福島第1原発の敷地海側にある観測用井戸の水位が上昇して
いることを明らかにした。汚染水の海洋流出を防ぐため護岸沿いで進める地盤改良工事に
より地下水がせき止められたのが原因とみられる。

地下水の水位が上昇すれば、敷地内のトレンチ(地下道)の汚染水と混じり汚染が広がる
懸念があり、東電は地下水のくみ取りなどの対策を検討する。

問題の井戸は1号機と2号機のタービン建屋海側に位置し、深さは約4メートル。7月上旬に
2メートル程度だった水位は徐々に上昇し、27日には2.8メートル程度になった。