「危機耐性」の確保を 原発設計で提言 土木学会

(7/30 18:45 時事通信配信)

東日本大震災を引き起こした巨大地震津波で、東京電力福島第1原発など太平洋岸の原発
が被災したことを受け、土木学会は30日、想定を超える自然災害に襲われた場合でも放射性
物質の大量放出に至らせない「危機耐性」の考え方を、設計やリスク管理の枠組みに取り入
れるべきだとする提言を公表した。

学会は土木工学の観点から、福島原発事故について「想定を上回る災害への認識や対処法が
なく、さまざまな被災シナリオへの考慮もなかった」と指摘。施設や構造物が破壊されても
危機的な状況を避けられるような壊れ方や、壊れた後の影響を十分に検討し、危機耐性を
確保すべきだとした。