中間貯蔵施設に批判噴出 福島・楢葉町民に説明会 環境省

(6/2 20:17 時事通信配信)

環境省は2日、東京電力福島第1原発事故で放射能に汚染された土壌を保管する中間貯蔵施設の候補地
の一つとしている福島県楢葉町波倉地区の住民を対象に、ボーリング調査に向けた説明会を行った。
住民からは「帰ろうという気持ちをくじく」と批判が相次いだ。

説明会は非公開で、楢葉町の避難者が多い同県いわき市で行われた。同省の小林正明水・大気環境
局長は「地形や地理的条件などを考え、恐縮だが波倉地区で(調査を)やらせていただきたい」と
要請した。

出席者によると、同地区の男性が「国から線量が低いので帰れと言われている所にどうして造るのか」
と訴え、同様の意見が多く上がった。同省の担当者は「安全性も含めてまず調査が必要だ」との答え
に終始した。