もんじゅ再開中止命令 原子力機構に通知 点検漏れ放置で規制委

(5/30 11:26 時事通信配信)

日本原子力研究開発機構高速増殖炉もんじゅ」(福井県敦賀市)の機器1万点近くで点検時期
の超過が見つかった問題で、原子力規制委員会は30日、原子力機構の辻倉米蔵副理事長(理事長
代行)を呼び、運転再開に向けた準備作業を当面進めないよう命令した。
 
命令書を受け取った後、取材に応じた辻倉副理事長は「真摯に受け止め、機構を挙げて対応したい」
としたが、具体的な対応については「近く就任する新理事長の下で明確に示す」と述べるにとどめた。
 
原子力機構は年度内の運転再開を目指していたが、命令によって準備作業ができなくなる。さらに、
もんじゅの敷地内を走る断層(破砕帯)に活断層の可能性が指摘されており、辻倉副理事長も
「(年度内の再開は)大変厳しい」との認識を示した。