もんじゅ再開準備中止に 規制委が決定、点検漏れ問題

(5/29日 11時26分 時事通信配信)

日本原子力研究開発機構高速増殖炉もんじゅ」(福井県敦賀市)の機器1万点近くで点検時期の超過が見つかった問題で、
原子力規制委員会は29日、原子力機構に対し、運転再開に向けた準備作業を当面進めないよう命令することを正式に決定した。
原子炉等規制法に基づく措置で、再発防止や安全管理の徹底を求める。
 
命令により、もんじゅは再発防止策が徹底されたと規制委が判断するまで、運転再開の準備ができなくなる。文部科学省
対しても原子力機構の指導、監督を要請する。
 
規制委はまた、もんじゅ敷地内の亀裂(破砕帯)の現地調査を6月中にも行うことを明らかにした。もんじゅは原子炉建屋直下
活断層の存在が指摘されている上、7月に施行される新規制基準に適合させる必要もあるため、再開の見通しが立たない状況だ。