原子力機構、過小評価で報告遅れ 茨城県、立ち入り調査へ

(5/25 07時21分 共同通信配信)

茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構加速器実験施設の放射性物質漏れ事故で、原子力
機構は25日、都内で記者会見し、国への報告が1日以上遅れた原因を、放射性物質の漏洩が施設内
にとどまっていると過小評価していたためと発表。「意識と連絡態勢が十分に機能していなかった」
と謝罪した。

茨城県は25日午後に施設に立ち入り調査し、事故の詳しい状況を調べる。原子力機構によると、
事故は23日正午ごろ発生。当日、装置付近にいた研究者ら55人のうち4人が検査を終え、被曝線量
は1.7〜0.6ミリシーベルトだった。残る51人の被曝検査を急ぐ。