高浜原発にMOX燃料 仏アレバ、福島事故後初

(3/21 12:53 時事通信配信)

【パリ】フランス原子力大手アレバは20日、ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の日本輸出
に向けた準備作業に着手していると発表した。東京電力福島第1原発事故以降、MOX燃料の日本への輸
送は初めてとなる。これに関して関西電力は、高浜原発3号機(福井県高浜町)のプルサーマル発電で
使用するMOX燃料をフランスから輸送すると発表した。

アレバによるMOX燃料の日本輸出は、2010年以来で5回目。

高浜3号機では、プルサーマル発電を10年12月に開始。11年春にも燃料を輸送する予定だったが、東
日本大震災の影響で延期していた。その後、政府が核燃料サイクル政策を継続する方針を示したのを
受け、輸送を検討してきた。

実際にプルサーマル発電を行うかについて、関電は「国の安全基準の策定状況や、地元自治体の理解
を踏まえて判断する」としている。