4号機プールに懸念 福島第1、原発事故調の有識者会議

(2013-01-30 15:38 時事通信配信)

東京電力福島第1原発事故で、国会などの事故調査委員会が最終報告書で示した提言について、政府の実行状況や
姿勢を検証する有識者会議の会合が30日、都内で開かれた。同原発4号機の使用済み核燃料プールに対する懸念が
複数の委員から示された。

4号機プールには使用済み核燃料1331体と未使用の核燃料202体が保管され、1〜4号機のプールの中で最も発熱量が
多い。国会事故調委員長だった黒川清日本学術会議元会長は「目前にある危機。世界中が懸念している」と述べた。
有識者会議の座長を務める北沢宏一元民間事故調委員長は、燃料取り出しには時間がかかると指摘。「良い解決法
がない」と述べた。