一年の締めくくり

まだ少し時間がありますが、今年一年を振り返ってみると、家族の食事に眦を決して取り組ま
ざるを得ない日々でした。それでも家族の内部被曝検査で、微量ではあるもののセシウムが検出
されたり、こんなに食費がかかってどうなってしまうのだろう・・と暗澹としたこともありま
した。

それでも、戦中の大本営発表に欺かれた祖母、ネットのなかった時代の母(チェルノブイリ事故
など)に比較すれば、(デマなどを見抜く技量も必要とされますが)筆者ははるかに恵まれてい
る、と感じます。

さらに、

・最初に就職した企業が半導体関連だったこと(ここで、Ge半導体の仕組みを覚えました)
・その企業の派遣により、「水は買うのが当たり前」という、重金属汚染地帯に住んだこと
・1999年に発生した、JCO臨界事故での中性子線被曝を、家族が偶然にも避けられたこと

これらが転機になったように思います(特に最後の事象は、それまで考えてもみなかった
放射性物質についての勉強を始める契機となりました。半導体製造に使用される有害物質
は一通り知っていたのですが)。

このようなつまらない(と思われます)ページをご覧になっている方々も、少しでも汚染
のない、安心できる生活を求めてのことだと思います。

食材などの情報は、公開してしまうことで製造元に注文が殺到して迷惑がかかったり(大体
規模の小さなところが多いため)する可能性を考えて、出すべきか逡巡していましたが、
震災から1年9ヶ月を過ぎた今、製造元も仕事で行っているのだし、と、公開していくように
しようと思います。今回は二つ公開します。

まず醤油。

角長(かどちょう)
こちらは二年醸造ものの醤油です。ただ、普通の醤油には、こくを出すため砂糖・味醂が入っ
ています。味付けの際注意してください。「濁り醤(にごりびしお)」には、砂糖・味醂
入っていません。

次に味醂です。
(株)角谷文治郎商店
こちらも二年醸造ものの味醂です。そのため味醂としては色が濃くなっています。

角長さんは、筆者が和歌山県に行ったとき実際に訪問しており、見学用の蔵も見て、納得して
購入しました。あの頃はこれほど食材調達に時間とお金がかかるようになるとは思っていなか
ったものです。

味噌は以前紹介したと思いますが、また改めます。