大飯断層、調査長期化も 2度目終了、判断示さず 「敦賀より難しい」・規制委

(2012-12-29 19:07 時事通信配信)

原子力規制委員会の専門家調査団は29日、全国で唯一稼働中の関西電力大飯原発福井県おおい町
敷地内の亀裂(破砕帯)について、2度目の現地調査を終えた。終了後に記者会見したメンバーの
ほとんどは明確な判断を示さず、調査が長期化する可能性が出てきた。

団長役の島崎邦彦規制委員長代理は、1度の現地調査で活断層の可能性が高いと判断された日本原子力
発電敦賀原発(同県敦賀市)に触れ、「敦賀と比べると、大飯の方が難しい」と述べ、判断に時間が
かかる可能性を示唆した。
調査2日目の29日、メンバーは前日確認できなかった試掘溝のほか、地層にずれがある敷地北側「台場
浜」の試掘溝を再度確認した。