岐阜県、ヨウ素剤備蓄へ 福井の原発事故に備え

・・滋賀県が同様の備蓄を開始したのは知っていましたが、岐阜県まで追随するとは。
そのうち大阪府まで開始するのでは(冗談ではなく、例えば高浜原発で事故が起こった
ら、風向きによっては大阪府北部にも影響があります)。

そういえば昨年フランスの核燃料処理工場で事故が起こったとき、近くの小学校では
「いつもの避難訓練どおりに」行動したのでした。最もコンクリートの壁が厚い部屋
に移動し(もちろん食料・水等備蓄済み)、先生は窓ガラスの隙間をテープで目張り
して。日本の学校の、主に火災を想定した避難訓練と同様に、原子力災害に対する避難
訓練が身についていることに複雑な感情を抱いたものです。

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毎日新聞 8月25日(土)23時52分配信

岐阜県は、隣接する福井県にある原発の事故に備え、放射性ヨウ素甲状腺蓄積を
防ぐ安定ヨウ素剤を独自に9万4000人分備蓄する方針を決めた。9月議会に補正予算
約180万円を提案する。

岐阜県は、緊急時に県内の製薬業界団体から10万80000人分のヨウ素剤を優先的に
提供してもらう協定を既に締結している。東京電力福島第1原発事故後、地元の製
薬会社から寄付された約3万5000人分を県内の病院に配布したが、迅速な対応には
独自に備蓄量を増やすことが必要と判断した。

 日本原子力発電敦賀原発福井県敦賀市)など四つの原子力施設が、県境から30
キロ圏内にある。原発事故が起きれば、放射性物質が県西部の西濃地域などに拡散
する可能性がある。県は敦賀原発での事故を想定した放射性物質の拡散シミュレー
ションを実施中。9月をめどに公表予定の結果をもとにヨウ素剤の配備計画を策定す
る。

 補正予算案には、持ち運びできる空間放射線量測定器10台、被曝量測定器10台、
防護服や防護マスク100人分の購入経費も計上する。【三上剛輝】

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