広島・長崎の生涯追跡調査からわかること

広島の原爆忌だからというわけではありませんが・・。

広島・長崎の被爆者生涯追跡調査は、(内部被爆はともかく)
外部被爆の調査としては信頼が置かれています。

その調査結果を見ると、100ミリシーベルト以下の外部被爆
でも、被爆しなかった人に比較して発癌が増えていることが
わかります。

例えば、5ミリシーベルト以下の被爆者のグループ、5から100
ミリシーベルト被爆者のグループ分けをすると、前者が3万
7458人、後者が3万1650人、発癌については被爆しなかった人
のグループと比較すると前者が1.93倍、後者が1.64倍になります
(後者のほうが低くなる理由は、5から100ミリシーベルト
いう、かなり幅の広い母集団のため、平均も低くなるからでは
と思われます)。

ひるがえって現在、外部被曝だけで(年間としても)5ミリ
シーベルトにまでなりそうな地域はかなり限られてくると
思いますが、天然放射線原発事故由来の外部被曝原発
事故由来の内部被曝ですから、注意に越したことはない
でしょう。

ちなみに、放射線によるやけどのことを放射線熱傷といいますが、
紫外線による日焼けも厳密に言えば放射線熱傷です。過度の日焼け
は避けましょう。