大人と子どもの臓器別セシウム137蓄積量比較

上のグラフは、(少し古いですが)1997年にベラルーシ・ゴメリ州で
死亡した大人と子どものセシウムの体内分布を調べた論文からです。

死因・検体数が不明なので鵜呑みにはできませんが、キログラム当りの
セシウム蓄積量は大人よりも子どものほうが高いことがわかります。

これと同様の調査を、獨協医科大学准教授・木村真三氏がされたことが
あります。氏の場合、人間と同じ乾燥キノコを食べていたブタを一頭提供
してもらって解剖し、臓器ごとにセシウムの蓄積量を測定されていました。
細かい数字は記憶していませんが、ほぼすべての臓器にセシウムの蓄積が
見られました。

セシウムは体内に取り込んだとしても排出されるので心配ない、という考え
もありますが、多少なりとも蓄積されるわけですし、排出の過程で通過する
臓器が内部被曝するわけですから、取り込まないことが一番です。