美浜3号機を現地調査 断層など視察 規制委

(03/29 16:31 時事通信配信)

原子力規制委員会は29日、審査中の関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)で現地調査を行い、敷地内の断層など
を視察した。終了後、取材に応じた石渡明委員は「深刻な問題があるとは捉えていない」と話した。

石渡委員らは3号機裏の道路に掘ったトレンチ(試掘溝)に入り、原子炉建屋の下を通る断層を確認したほか、ボー
リング調査で採取した試料を調べるなどした。

規制委は昨年9月、敷地内の9本の断層は、活断層の可能性が低いとする有識者会合の評価書案を了承している。

美浜3号機は運転開始から39年が経過。原発の運転期間は原則40年だが、関電は20年の延長を目指しており、11月末まで
に新規制基準と運転延長の二つの審査に合格する必要がある。