双葉の原子力推進広報看板撤去 標語考案の男性「必ず展示して」


撤去される町体育館前の看板

(03/05 福島民報配信)

双葉町は4日、町内にある原子力推進の広報看板の撤去作業を終えた。 

この日は町体育館前の看板を支柱から切り離した。支柱も設置場所から外し、看板とともにトレーラーで町役場に運んだ。
役場の倉庫前に防水シートを掛けて保管した。町役場前にあった看板は2月に町役場の倉庫内に保管した。町は看板の展示
を視野に入れている。 

小学6年生当時の昭和62年、看板の標語「原子力明るい未来のエネルギー」を考案し、保存を求めてきた自営業大沼勇治さん
(39)=茨城県古河市=は最終日の作業を見守った。「まるで別の場所になったようだ。町の歴史や自分の人生が刻み込まれ
た看板を必ず展示してほしい」と話した。