浜岡原発ベント設備公開 3号機、17年完成 静岡

(01/27 16:14 時事通信配信)

中部電力は27日、静岡県御前崎市浜岡原発で、3号機に設置する「フィルター付きベント」を報道陣に公開した。重大
事故で原子炉格納容器の圧力が高まった際、破損を防ぐため放射性物質を除去して水蒸気を外部に逃がす装置。28日から
設置作業を始め、2017年9月に完成する見通し。

公開された設備は巨大な円筒形で、直径約5メートル、高さ約11メートル、重量95トン。3号機原子炉建屋近くで、深さ33
メートルの穴の底にボルトで固定する。容器は東芝製、フィルターは仏アレバ社製。

中部電によると、水と金属繊維に格納容器の水蒸気を通し、セシウムなどの放射性物質を99.9%除去した後、高さ約100
メートルの排気筒から放出する。