漁業自粛の縮小決定 福島第1の10キロ圏内に 福島県漁連

(01/27 12:57 時事通信配信)

福島県漁業協同組合連合会は27日、同県いわき市で組合長会議を開き、東京電力福島第1原発事故を受けた試験操業の
自粛海域を縮小する方針を決めた。現行の同原発20キロ圏内から、同10キロ圏内とする方向。汚染地下水の流出を防ぐ
海側遮水壁が完成したのに加え、同県沿岸の魚から国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウム
ほとんど検出されなくなったため。

2月下旬に縮小範囲や対象魚種などを正式決定する。県漁連の野崎哲会長は、記者団に「福島の海の環境が改善し、漁業
再生に向け環境が整いつつある」と述べた。