京都・舞鶴が再稼働容認 高浜5キロ圏、宮津は反対

(12/25 17:37 時事通信配信)

福井地裁が再稼働を認めた関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)について、隣接する京都府舞鶴市の市議会は25日、
再稼働を容認する決議などを賛成多数で可決した。

多々見良三市長は記者会見し、「議会の判断を尊重する。国のエネルギー政策などを考えた上で再稼働を容認する」と表明。
11月に原子力規制庁などの担当者を招いて行った住民説明会を踏まえ、「一定の重大事故防止対策はできていると理解した」
と述べた。

舞鶴市は、高浜原発で事故が起きれば直ちに避難する半径5キロ圏内に2地区の32世帯65人(4月時点)が住むが、関電は再稼働
に同意を得る自治体を高浜町福井県に限定している。

多々見市長は「原発から距離が近く大きな影響があるのに、立地自治体に入らなければ対応も手薄になる。(国には)高浜町
同等の安全対策をお願いしたい」と求めた。

一方、高浜原発から30キロ圏内に入る京都府宮津市議会は25日、再稼働に反対する意見書を賛成多数で可決した。