「復興牧場」で出荷再開 原発事故避難の酪農家 福島

(09/25 16:35 時事通信配信)

東京電力福島第1原発事故の避難で休業に追い込まれた福島県の酪農家5人による「復興牧場」が25日、福島市で完成し、落成式が
開かれた。乳牛580頭を飼育する大規模経営で、年内にも出荷を始める。国と県酪農業協同組合の全面支援を受け、休業や風評被害
で落ち込んだ県内酪農が再起する足掛かりとして期待されている。

牧場は、南相馬市浪江町飯舘村の酪農家5人で設立した会社「フェリスラテ」が、従業員を雇い運営する。飯舘村の田中一正さん
(44)が社長に就いた。3.6ヘクタールの敷地で、乳牛をコンピューター管理しながら年間5000トンの生乳生産を目指す。