大型瓦礫、8月2日撤去 福島第1、3号機燃料プール 東電

(07/30 18:58 時事通信配信)

東京電力は30日、福島第1原発3号機の使用済み燃料プールにある重さ約20トンの大型瓦礫を8月2日に撤去すると発表した。完了すれば、
2017年度の実施を目指している燃料プールからの核燃料取り出しに向け前進となるが、瓦礫を落下させた場合、プールで保管している
核燃料が損傷する恐れもあり、同日は他の作業を中断して撤去に集中するなど慎重に実施する。

3号機では、事故時の水素爆発で建屋上部が吹き飛び、最上階にある燃料プールやその周囲に瓦礫が散乱した。プールには核燃料566体
が残っている。東電は、大型の瓦礫撤去をおおむね終えたが、プール内に沈む長さ約14メートル、重さ約20トンの燃料交換機は危険性
が大きいため、専用のつり上げ装置を開発するなど撤去方法を検討していた。

東電によると、現場は放射線量が高いため、2台のつり上げ装置を遠隔操作して実施する。プールの水漏れに備え、給水設備を準備する。