凍土壁停止は作業ミス 電源ケーブルを損傷 福島第1

(07/28 20:38 時事通信配信)

東京電力福島第1原発で1〜4号機建屋周辺の土壌を凍らせる「凍土遮水壁」などが停止したトラブルで、東電は28日、作業中の
ミスで電源ケーブルを損傷させたことが原因だったと発表した。停止した凍土遮水壁などに異常はなく、同日午後に運転を再開
した。

東電によると、電源ケーブルは地上に敷設している。雑草が生えるのを防ぐシートを固定するため、金属製のピンを地面に打った
ところ、真下にあったケーブルを貫通。漏電が起き、凍土遮水壁などの安全装置が作動して停止したという。

停止したのは、汚染水の増加抑制策として試験運転中の凍土遮水壁を冷却する設備と、1〜3号機原子炉の爆発を防ぐため窒素を送
り込む設備の1系統。作業員が28日午前8時半ごろ、電源ケーブル付近の白煙に気付いた。