溶融燃料の立体透視が可能に ミュー粒子の新測定装置公開

(3/27 20:57 共同通信配信)

国際廃炉研究開発機構(IRID)などは27日、宇宙から降り注ぐ宇宙線から生じる「ミュー粒子」を使い東京電力福島第1原発
溶け落ちた燃料(燃料デブリ)を透視する新たな測定装置を公開した。既に使われている装置よりデブリの位置を高精度に立体
透視できるほか、物質の種類も把握できるという。溶融燃料の一部が炉内に残っているとみられる2号機に夏以降、装置を設置し、
早ければ年内にも観測を開始。数十日かけデータを集める計画だ。装置は縦横約8メートル、奥行き約1.5メートルの巨大な箱形。
この装置2台で原子炉を挟み込み、ミュー粒子の動きを観測する。