新型浄化装置、試運転開始 福島第1

(10/18 15:38 時事通信配信)

東京電力は18日、福島第1原発で発生する汚染水から放射性物質を吸着して大幅に減らす装置「ALPS」(アルプス)の新型の試運転を開始したと
発表した。既設のALPSと比べ、発生する放射性廃棄物の量を減らせるという。

東電によると、新型の処理能力は1日500トン以上。稼働率は90%を見込んでいるが、当面の処理量は低い状態で運転する。

ALPSは新型のほかに、既設分と増設分でそれぞれ同750トンの処理能力がある。ただ、既設の一部は不具合により運転できていない。

このため、東電が10月から見込んでいた1日当たりの平均処理量1960トンに達する時期は未定。ALPSで未処理の汚染水はタンクに35万トン以上
あるほか、2、3号機トレンチ(ケーブルなどの地下管路)にも1万トン以上残っている。