凍土壁の効果確認 福島第1で小規模実験 政府・東電

(4/24 22:17 時事通信

経済産業省資源エネルギー庁東京電力は24日、福島第1原発で原子炉建屋周辺の土を凍らせて地下水
流入を防ぐ「凍土遮水壁」について、同原発で実施した小規模実験で遮水効果を確認したことを明らか
にした。

凍土壁は汚染水増加抑制策の一環。エネ庁と東電は6月に着工したい考えだが、原子力規制委員会は安全
対策などの説明が不十分として認可していない。

東電は3月、約10メートル四方の場所に土壌を凍らせる管を1メートル間隔で埋め込み、実証実験を開始。
今月15日と23日には、土中の温度がマイナス10〜同20度まで低下した。

凍土壁の内外で地下水をくみ上げたところ、内側は地下の水位が下がったが外側は変化がなく、水の行き来が
ないことを確認したという。エネ庁は「実証実験レベルでは有効な対策と言える」と説明した。