東北電説明に疑問続出 東通断層問題で議論 規制委

(3/31 12:56 時事通信配信)

東北電力東通原発青森県)敷地内に活断層があると指摘されている問題で、原子力規制委員会の専門家調査団
は31日、評価会合を開いた。結論は出なかったが、東北電が活断層を否定する理由に対し、「これまでの説明と
はかなり違ってきている」と疑問視する意見が続出した。

東北電は活断層を否定する理由として、鉱物が水を吸収するなどして膨張し断層ができたとする「膨潤説」を訴
えていた。これまでは膨張するのが「モンモリロナイト」と呼ばれる鉱物であると説明してきたが、31日の会合
では、「ハロイサイト」という鉱物も断層の原因だと付け加えた。

モンモリロナイトが断層の原因とは考えにくいと指摘された後にハロイサイトを持ち出したため、団長役の島崎
邦彦規制委員長代理は「前回から変わってきている」と苦言。他のメンバーからも「よく説明できていない。時
間の無駄だ」「きちっと説明いただかないとわれわれも判断できない」などの意見が出た。