規制委 核燃料取り出し計画を認可

(10/30 12:00 毎日新聞配信)

原子力規制委員会は30日、東京電力福島第1原発4号機の使用済み核燃料
プールからの燃料取り出し計画を認可した。規制委は「リスクを伴う作
業で、事前準備に万全を尽くすことが必要だ」としている。東電は11月
半ばにも燃料取り出しを始める。

東電は水中カメラを使った燃料の健全性の確認方法や、破損していた場
合の作業員の被曝低減策などを示し、規制委は「災害の防止上、十分な
もの」として計画を認可した。更田豊志委員は「予想しないこともある
と思うので、十分な監視を行うべきだ」と述べた。

4号機の使用済み核燃料プールには核燃料1533本が保管されている。4号
機は水素爆発したため原子炉建屋上部は大破しており、東電は廃炉に向け
て瓦礫の撤去や、建屋カバーや燃料取り出しのためのクレーンの設置を
進めてきた。

規制委は廃炉に向けた計画を8月に認可したが、4号機の使用済み核燃料
プールからの燃料取り出しについては、保管燃料が正常な状態か確認する
方法や、燃料が破損していた場合の対処方法などの手順が決まっていな
かった。【鳥井真平】