浜岡原発5号機で耐震工事 国内最大の地震動想定

2007年の新潟県中越沖地震マグニチュード6.8、柏崎刈羽原子力発電所震度6強)において、
発電所の3号機タービン建屋1階で2058ガル(設計時の想定は834ガル)を記録しています。

また、この震災の際、3号機と4号機の炉心を冷却する二装置のうち一つが故障し、より被害の
大きかった3号機の冷却を優先したことで、炉心溶融には至らなかったものの、汚染水がこぼれ
たり染み出したりする事例が報告されています。想定通り物事が起こる保証はどこにもありません。

注:1ガル=1秒(s)当り1センチメートル・毎秒(cm/s)の加速度の大きさ

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(4/26 13時20分 共同通信配信)

中部電力は26日、浜岡原発静岡県御前崎市)5号機周辺の施設で最大1900ガル程度の地震動を想定
した耐震工事を実施すると発表した。国内の原発としては最も大きな揺れの想定。2009年に駿河湾
で発生した地震で他号機と比べ揺れが大きく、地層などを調査した結果、耐震工事が必要と判断した。

内閣府の検討に基づく地震動の最大千ガル程度に応じた耐震性は確保しているが、自主的に安全性を
高める。中部電によると、1900ガルを想定した原発は国内になく、「耐震安全性を確保できる見通し
を持っている。廃炉はまったく検討していない」(増田博武原子力部長)としている。