東電、独とプルトニウム交換 海外保管分

(4/23 20時55分 共同通信配信)

東京電力は23日、同社がフランスで保管中の核分裂プルトニウム434キロをドイツの電力会社が英国で
保管している同量のプルトニウムと交換したと発表した。交換は帳簿上の手続きのみで、実際にプルト
ニウムは移動していない。

東電によると、英国がプルトニウム原発用の燃料に加工する工場を閉鎖したためドイツ側がフランス
での加工を希望。東電は福島第1原発事故でプルトニウムを使う予定だった3号機の廃炉が決まり、フラ
ンスに保管中のプルトニウムの使い道が当面なくなったためドイツ側の意向に沿い交換に応じた。日本
の電力会社が海外の電力会社とプルトニウムを交換したのは初めて。