断層、一部確認できず 関電「動き示すデータなし」 大飯原発中間報告

(2012-10-31 21:08 時事通信配信)

関西電力は31日、大飯原発福井県おおい町)敷地内で活断層と連動する可能性が指摘されている岩盤の
亀裂(破砕帯)について、原子力規制委員会に調査の中間報告書を提出した。報告書は「現時点では動く
可能性を示すデータはない」としているが、一部の調査地点では破砕帯自体確認できなかったという。関電
はさらに調査を続け、12月に最終報告書を提出する予定。
原子力規制委員会の調査団は11月2日、関電が調査した地点で確認作業を行う。結果によっては、関電の地点
選定に疑問が生じる可能性もある。
関電は、調査で確認できた破砕帯は固まっていると主張。現行の耐震設計審査指針では、活断層の基準が
12万〜13万年前以降に活動したものとされるが、同社はそれより古いと推定している。一方で、破砕帯が
あるとみていた同原発北の海岸や、南のトンネル下など5地点では確認できなかったという。