生協、東電に2300万円請求 「原発事故で風評被害」と提訴 千葉地裁

(2012-09-24 21:57 時事通信配信)

東京電力福島第1原発事故による風評被害で売上高が減少したとして、なのはな生活協同組合千葉市)は24日、
東電を相手に約2300万円の損害賠償を求める訴訟を千葉地裁に起こした。

訴状によると、なのはな生協は原発事故後、野菜や米の売上高が3割減った。同生協が扱う米の8割は福島県産で、
風評被害で買い控えが起きたという。
生協側は、事故が起きた昨年3月から今年3月までの損害や放射性物質の自主検査費用などを東電に求めたが、東電
は「国の出荷基準で安全は担保されている。仕入れ先を変更するなど回避策を講じるべきだ」として、昨年8月まで
の損害の一部約1050万円を支払っただけという。
同生協の加瀬伸二理事長(62)は記者会見し、「明らかに人災。組員や生産者の利益を守るために決断した」と話し
た。

東京電力の話 訴状について承知していないためコメントは差し控える。