放射線癌死の年齢依存性のグラフ(ゴフマン博士による)

*要請がありましたので、放射線癌死の年齢依存のグラフを掲載します(右端の数字が切れていますが、「49」です)。

「1万人・Sv(シーベルト)」は、1万人が1Svずつ被曝したら、という場合ですが、全員で1万人なのにその数を超える部分があります。これは多人数が被曝した場合の影響をあらわすためで、人数×被曝量の合計が1万Svであれば、10万人が100mSv(=0.1Sv)ずつ被曝した場合でも、100万人が10mSv(=0.01Sv)ずつ被曝した場合でも結果は同じになるということです。(京都大学原子炉実験所・小出助教の解説、ちなみに本グラフでは全年齢平均の癌死者数は3731人になります)


*ジョン・ゴフマン (John William Gofman、1918年9月21日〜2007年8月15日)は、アメリカ合衆国の化学者、医師、医学者。

1941年、カリフォルニア大学バークレー校大学院在籍中に原爆製造計画「マンハッタン計画」に参加、プルトニウムの分離に関する研究を行う。

1963年、ローレンス・リバモア国立研究所副所長に就任、生物医学研究部門を設立。アメリ原子力委員会より125〜150名のスタッフと年間200〜350万ドルの援助を受けて癌と染色体損傷に関する病理学的研究、放射線影響の疫学的研究に従事。

1969年、アメリ原子力委員会の期待に反して、低線量の放射線の影響は少なくとも20分の1に過小評価されていると
の結論に到達する。

1973年 カリフォルニア大学バークレー校教授を辞し、原子力の危険性を伝えるため本格的な市民運動を開始。

2007年、心不全のためサンフランシスコの自宅で死去、享年88歳。