山菜の移行係数について
一般的に山菜もセシウム137の移行係数が高いといわれますが、根拠はあるのか調べてみました。北里大学
獣医畜産学部・川上顕氏の論文(1997年)が国内論文としては唯一扱っていましたので、当該論文において、
採集した試料のうち50%が当てはまる移行係数を転記いたします。
ヤマドリゼンマイ・・0.18から0.5
タラノメ・・0.04から0.22
タケノコ・・0.01から0.12
ウド・・0.01から0.1
ゼンマイ・・0.02から0.1
ワラビ・・0.01から0.28
フキノトウ・・0.01から0.1
フキ・・0.005から0.1
コゴミ(クサソテツの若芽)・・0.005から0.025
アイコ(ミヤマイラクサ)・・0.001から0.06
*「多くの山菜でセシウム137移行係数にばらつきが認められたが、これは天然試料のため多くの変動要因が
関与しているためと考えられる。(中略)・・変動要因の解析を行ったところ、カリウム40濃度の低い
土壌に生育する山菜中のセシウム137濃度は高いという結果が得られた。」
なお、下記の移行係数の記事において、「文部科学省のデータ」としているのは、「農林水産省のデータ」
でした。転記の際誤ったようでお詫びいたします。